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2009年09月24日

ココ・アヴァン・シャネルとアオムシ・アヴァン・キアゲハ

またまた映画の試写会の話。
先日、「ココ・アヴァン・シャネル」の試写会に行ってきました。

ファッションにとんと疎い私でも知ってる有名ブランド「CHANEL」。
孤児院で育った少女ガブリエル・シャネルが世界の「CHANEL」になる前の、もがき、悩み、学び、愛した時代のお話。
この映画では、彼女のサクセスの部分はわずかで、大半が思い通りにならないことばかりなのですが、独特の美意識で自分の世界を創り、守り抜いた姿は、痛々しいほどに人間的。
生きていくためには、嘘もつくし、暴言もはくし、大して好きでもない男の愛人にもなる。
女が仕事で身を立てることがさげすまれた時代に、自分の美意識だけを武器に闘い続けた、苦しい苦しい日々。

それだけに、ラストの華やかなCHANELのショーのシーンはうっとりするような美しさで、圧巻でした。
まるで、大きく羽を広げた蝶のようでした。
苦しいさなぎの時代があってこその、蝶の時代なのでしょう。

蝶といえば‥。
我が家のベランダの小さな植木鉢でパセリを育てているのですが、そこにいつの間にかキアゲハ(たぶん)の幼虫が一匹あらわれ、さんざんパセリの葉を食い荒らし、大きな糞をいっぱい残し、みるみる大きくなったと思ったら、ある朝突然姿を消したのでした。
「食い逃げかよ!」
もしかしたら、鳥に見つかって食べられたのかも。
パセリの葉っぱを提供したんだから、せめて美しく成長した姿を見せてから旅立ってよ~、と悲しくなりました。

あれ?これってなんだか、ココ・シャネルに強引に居座られてしぶしぶ屋敷に住まわせてたのに、だんだんココのことを手放したくなくなった愛人エティエンヌみたいな‥。

なーんて考えていたら、アオムシくん、見つかりました。
ベランダの天井目指して壁を登ってました。
次に見たときは、床に落ちてました。ベランダの床は灼熱のコンクリートです。
しょうがないので、ウッドパネルを一枚提供して、そこに登らせてやりましたら、そこで体を丸めて、糸を出してさなぎになる準備をしていました。
次に見たときには、鮮やかな緑色だった体はくすんだ色に変わり、角が生え、すっかりさなぎになっていました。
そうかそうか、蝶になるまでここにいたまえ!
(冬を越すのかな?)

きみは、「ココ・アヴァン・シャネル」(シャネルになる前のココ?)ならぬ、「アオムシ・アヴァン・キアゲハ」ですな。
美しい蝶になれよ!

ココ・アヴァン・シャネルとアオムシ・アヴァン・キアゲハ


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Posted by 縞格子 at 13:43│Comments(2)静岡のえいが
この記事へのコメント
ぎゃあ、avant って、「前」って意味だったんですね ^.^;
フランス語は取ってなかったので、ココ・アヴァン・シャネルってのがフルネームだと思ってました・・・
は、ハズカシイ〜!

この時期のサナギは冬越しするのかな〜?
来春の羽化まで無事でありますように!
Posted by 彩季堂 at 2009年10月07日 09:59
彩季堂さん、コメントありがとうございます!
実は私も、ココ・アヴァン・シャネルでフルネームなんだろうと思ってました‥。
さなぎくんは、いつの間にか中身が溶けたようにいなくなって、カサカサの抜け殻だけになってました‥。(涙)
Posted by 縞格子 at 2009年10月10日 21:25
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